小型船舶免許は、国家資格で正式には小型船舶操縦士と呼びます。自動車の運転免許と同じく直接試験を受験して合格すれば資格を得ることはできるのですが、車とは違い実技訓練を行うチャンスがなければ試験で合格することはできません。例えば、車は運転免許を持っていない場合は公道を走ることはできませんが、特定の施設内などでは自動車の運転を学ぶことができるようになっているので、知り合いなどから教えて貰えば技術を身に付けることができます。また、自動車は所有している人が多い乗り物なので比較的容易に練習ができるメリットもあるわけです。
これに対して小型船舶の場合は所有している人が限られているので、知り合いにボートを持っている人がいなければ技術を身に付けることはできませんので、国家試験を直接受験するのではなく最初に教習所に通って学科および実技講習を受けた上で試験に挑むのが一般的です。ただ、小型船舶免許の教習所の中には国土交通省が認可している登録教習所と呼ぶ施設があり、このような施設で講習を受けた際に最終審査で合格すると国家試験が免除されるなどのメリットを持つ方法もあります。小型船舶免許の取得において教習所はなくてはならない存在になっているわけですが、教習所は民間企業が運営を行っている施設であり、費用などはそれぞれ異なりますし、カリキュラム内容や日数などにも違いがあります。最短で終了になり料金が安いところが良いわけですが、これに加えて登録教習所以外の場合は試験の合格率なども比較しておくことが重要です。