期限が切れる前に船舶免許を更新しよう

小型船舶免許の聴力検査はどのように進められるのか

小型船舶免許の要件には聴力に関する項目もあり、船内の騒音が聞こえてくる環境で300メートル先の汽笛の音を聞き取れることが要件となっています。これを確認するために行う聴力検査では、船内の騒音や汽笛の音を模した音をつかって判定を行います。小型船舶免許の身体検査では矯正器具の装着が認められていますが、聴力検査においても補聴器を装着した状態で臨むことが可能です。聴力検査と聞くと、防音室の中に入ってヘッドホンから流れてくる音を聞き取る光景を思い浮かべるところですが、小型船舶免許の聴力検査はこの一般的な内容とは異なり、3段階で実施されています。

最初に行うのは身体検査中の会話の反応の確認で、しっかりと反応があれば聴力に問題は無いと判断されます。会話の聞き取りに難があると判断された場合は、5メートル離れたところから発せられる話声語を両耳で聞き取ることができるかどうかを調べます。この検査でも音を聞き取るのが難しい場合は、専用の装置を使用して汽笛音を模した音を両耳で聞き取る検査を行います。この汽笛音の聴取でも難があると判断された場合は不合格と判定され、小型船舶免許試験にすすむことはできません。

3つの検査のうち、最後の汽笛音検査の合格者のみ、告知書が交付されます。実技試験では通常、採点を行う職員は口頭で指示を行いますが、告知書が提出された受験者に対しては指示内容がかかれたボードを使用し、指をつかって指示を行います。指示内容がわからないという事態が起こらないよう配慮してくれるので、安心して小型船舶免許試験を受けられます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です